業務委託での副業の始め方|契約の注意点や募集の探し方も解説
2025.12.1(月)
近年、働き方の多様化が進む中で、IT企業に勤めるビジネスパーソンにとっても副業はキャリアビルディングの重要な選択肢となりつつあります。
特に、自身の専門スキルを活かせる業務委託での副業は、収入の柱を増やすだけでなく、本業では得られない経験を積み、キャリアの可能性を広げる絶好の機会です。
この記事では、業務委託での副業の始め方から契約時の注意点、そしてキャリアSNS「YOUTRUST」を活用した募集の探し方まで、詳しく解説していきます。
そもそも業務委託とは?雇用契約との違いを理解しよう
業務委託契約とは、企業と雇用関係を結ばずに、特定の業務を遂行したり、成果物を提供したりすることで収入を得られる働き方です。
会社と従業員という主従関係で結ばれる雇用契約とは異なり、企業と対等な立場で業務に取り組むのが大きな特徴です。
雇用契約では勤務時間や場所などが会社の指揮命令下にありますが、業務委託では原則として働き方に制約はありません。 そのため、本業の傍らでも取り組みやすいのです。
| 業務委託契約 | 雇用契約 | |
|---|---|---|
| 契約の目的 | 業務の完成・遂行 | 労働力の提供 |
| 指揮命令関係 | なし | あり |
| 労働基準法の適用 | なし | あり |
| 働き方の自由度 | 高い | 低い |
ビジネスパーソンが業務委託で副業を始める3つのメリット
業務委託での副業は、IT企業で働くビジネスパーソンにとって多くの魅力があります。
収入面のメリットはもちろん、本業にも活かせるスキルアップや、将来のキャリアの選択肢を広げることにもつながるでしょう。
ここでは、業務委託で副業を始める主なメリットを3つのポイントに絞って解説します。
1.本業の経験を活かして、さらなる収入の柱を構築できる
業務委託の副業では、あなたが本業で培ってきたセールスやマーケティングなどの専門スキルを直接活かすことができます。
企業側も即戦力となる人材を求めているため、スキルや経験が豊富なほど、より良い条件で仕事を受けられる可能性が高まります。
本業の知識を活かしながら効率的に副収入を得られる点は、大きなメリットと言えるでしょう。
努力や成果に応じて収入を増やせるのも、業務委託ならではの魅力です。
2.本業では得られない経験を積み、キャリアの選択肢を広げられる
業務委託の副業は、本業とは異なる業界や規模の企業、新しい分野の業務に挑戦するチャンスです。
例えば、スタートアップの事業開発に携わったり、これまで経験のなかったSNSマーケティングを担当したりと、自分の興味や関心に合わせて仕事を選べます。
こうした経験を通じて新たなスキルを習得し、自身の市場価値を高めることは、将来のキャリアを考える上で大きな財産となるでしょう。
業務委託として参画された方のインタビューもぜひ読んでみてください。
3.時間や場所に縛られず、柔軟な働き方を実現できる
業務委託契約は雇用契約と違い、働く時間や場所に制約がないのが一般的です。
そのため、本業の退勤後や休日など、自分のライフスタイルに合わせて仕事を進めることができます。
在宅で完結する募集も多く、通勤時間を気にする必要もありません。
本業とのバランスを取りながら、無理なく副業に取り組める点は、多忙なビジネスパーソンにとって大きなメリットです。
実際に海外からのフルリモートでお仕事をされている方もいらっしゃいます。
始める前に知っておきたい業務委託の注意点
業務委託での副業は多くのメリットがある一方で、自由な働き方の裏には自己責任が伴います。
雇用契約とは異なるため、労働者として保護されない側面があることを理解しておくことが重要です。
ここでは、契約を結ぶ前に必ず知っておきたい注意点を3つご紹介します。
労働基準法の適用外となるため、自己管理が重要になる
業務委託で働く場合、原則として労働基準法などの労働法規は適用されません。
これは、労働時間や休日、残業代といった労働者を保護するための法律の対象外になることを意味します。
そのため、長時間労働にならないようスケジュールを管理したり、体調を崩さないように自己管理したりすることが非常に重要です。
万が一、実態として企業の指揮命令下で働いていると判断された場合は、労働者とみなされる可能性もあります。
収入が安定しにくい可能性がある
業務委託の報酬は、成果物の納品や業務の遂行に対して支払われるため、毎月決まった額の収入が保証されているわけではありません。
募集が継続的に見つからなかったり、月の稼働時間によって収入が変動したりする可能性があります。
アルバイトのように時給で確実に収入を得られる働き方とは異なり、仕事がなければ収入がゼロになるリスクもあることを理解しておきましょう。
副業を始める際は、収入が不安定になる可能性も考慮しておくことが大切です。
確定申告などの税務手続きを自分で行う必要がある
副業による年間の所得が20万円を超えた場合、自分で確定申告を行う必要があります。
所得とは、収入から必要経費を差し引いた金額のことです。
確定申告の手続きを怠ると、無申告加算税などのペナルティが課される可能性があるため注意が必要です。
日頃から領収書を保管し、会計ソフトなどを活用して収支を管理しておくと、スムーズに申告手続きを進められるでしょう。
【職種別】ビジネスパーソンにおすすめの業務委託での副業
IT企業で働くビジネスパーソンと一言で言っても、その職種はさまざまです。
セールス、マーケティング、企画・管理部門など、それぞれの職種で培った経験は、業務委託の副業市場で高く評価されます。
ここでは、あなたの専門性を活かせる副業の募集例を職種別にご紹介します。また、次の記事では副業の種類をより詳細に解説しておりますので、ご興味のある方は参考にしてください。
セールス職なら:インサイドセールス、事業開発
セールス職の経験は、多くの企業で求められる汎用性の高いスキルです。
特に、電話やオンラインツールを活用して見込み顧客にアプローチするインサイドセールスは、リモートワークとの相性も良く、副業として始めやすいでしょう。
また、新規事業の立ち上げをサポートする事業開発の募集も豊富です。
本業で培った顧客への提案力や課題解決能力を活かして、スタートアップ企業の成長に貢献するといった経験も可能です。
マーケティング職なら:Webマーケター、SNS運用代行
デジタル化が進む現代において、マーケティング職の需要はますます高まっています。
Webサイトの分析や広告運用を行うWebマーケターや、企業のSNSアカウントの運用を代行する仕事は、専門知識を活かせる代表的な副業です。
完全リモートで対応可能な募集も多く、本業と両立しやすいのが特徴です。
さまざまな業界のマーケティング戦略に携わることで、自身のスキルをさらに磨くことができるでしょう。
企画・管理部門なら:事業企画、採用広報
事業企画や人事、広報といった企画・管理部門の経験も、副業で活かすことができます。
例えば、企業の成長戦略をサポートする事業企画や、採用活動を強化するための採用広報の仕事などがあります。
特に、成長段階にあるスタートアップやベンチャー企業では、こうした専門知識を持つ人材が不足しているケースも少なくありません。
本業で培った組織運営のノウハウを、他の企業で活かす貴重な機会となるでしょう。
キャリアSNS「YOUTRUST」で業務委託の副業を探す方法
自分に合った業務委託の副業を見つけるには、信頼できるSNSを活用することが重要です。
日本のキャリアSNS「YOUTRUST」は、友人や同僚とのつながりを通じて、信頼性の高い副業募集に出会えるのが特徴です。
ここでは、YOUTRUSTを使って副業を始めるための具体的なステップをご紹介します。
まずは本業の就業規則を確認しよう
副業を始める前に、必ず本業の会社の就業規則を確認しましょう。
法律上、企業は従業員の副業を原則として禁止できませんが、会社によっては副業に関するルールを定めている場合があります。
例えば、副業を始める際に事前の申請が必要であったり、同業他社での副業を禁止していたりするケースです。
後々のトラブルを避けるためにも、会社のルールをしっかりと把握しておくことが大切です。
プロフィールを充実させて、信頼できるつながりから募集を見つける
YOUTRUSTで良い機会に出会うためには、これまでの経歴やスキルをプロフィールに詳しく記載することが重要です。
あなたの経験に興味を持った企業から、スカウトが届く可能性もあります。
また、YOUTRUSTでは「友人の友人」までのつながりから募集を探せるため、信頼できる情報に出会いやすいのが大きなメリットです。
共通の知人がいる企業からの募集であれば、安心して応募を検討できるでしょう。
気になる募集には「話を聞きたい」で気軽にエントリー
YOUTRUSTでは、履歴書や職務経歴書を用意しなくても、気になる募集に「話を聞きたい」ボタンで気軽にエントリーできます。
まずはカジュアルな面談から始まり、お互いのことを知った上で、選考に進むかどうかを判断できるのが特徴です。
「いきなり応募するのはハードルが高い」と感じる副業未経験の方でも、安心して最初の一歩を踏み出すことができます。
少しでも興味を持った募集があれば、積極的にアクションを起こしてみましょう。
契約前に要確認!業務委託契約書で見るべきポイント
業務委託で副業を始める際は、発注元の企業と業務委託契約書を取り交わします。
この契約書は、あなたと企業双方の権利や義務を定め、後のトラブルを防ぐための重要な書類です。
口約束で済ませず、必ず書面で契約内容を確認しましょう。
ここでは、契約書の中でも特に注意して確認すべきポイントを解説します。
契約形態(請負契約・準委任契約)の違い
業務委託契約は、主に「請負契約」と「準委任契約」の2種類に分けられます。
請負契約は成果物の完成を目的とし、Webサイト制作や記事執筆などが該当します。 一方、準委任契約は業務の遂行そのものを目的とし、コンサルティングやSNS運用代行などがこれにあたります。
どちらの契約形態かによって、報酬が発生する条件や責任の範囲が異なるため、自分の業務内容と合っているかを必ず確認しましょう。
| 契約形態 | 請負契約 | 準委任契約 |
|---|---|---|
| 目的 | 仕事の完成(成果物) | 業務の遂行 |
| 報酬の対象 | 成果物の納品 | 業務の実行 |
| 責任の範囲 | 契約不適合責任あり | 善管注意義務 |
業務内容、検収、支払い条件は明確か
契約書では、「何を」「いつまでに」「いくらで」行うのかが具体的に記載されているかを確認することが極めて重要です。
委託される業務の範囲が曖昧だと、契約外の業務を依頼されるなどのトラブルにつながりかねません。
また、成果物の納品後に品質をチェックする「検収」の期間や、報酬の支払日、支払い方法(振込手数料の負担など)も明確にしておきましょう。
金銭に関するトラブルを避けるためにも、これらの項目は入念にチェックしてください。
2024年11月施行の「フリーランス新法」も知っておこう
2024年11月1日に「フリーランス・事業者間取引適正化等法」、通称「フリーランス新法」が施行されました。
この法律は、フリーランスとして働く人を保護し、安心して働ける環境を整備することを目的としています。
フリーランス新法により、発注元の企業には業務内容や報酬額などを書面で明示することが義務付けられました。
また、一方的な契約解除の制限やハラスメント対策なども定められており、業務委託で働く人にとってより安全な環境が整いつつあります。
業務委託の副業でキャリアの可能性を広げよう
業務委託での副業は、単に収入を増やす手段にとどまりません。
本業のスキルを活かしながら新しい経験を積み、人脈を広げることで、あなたのキャリアはより豊かなものになるでしょう。
YOUTRUSTのような信頼できるSNSを活用し、あなたに合った副業の機会を見つけることから始めてみませんか。
この記事を参考に、ぜひ業務委託での副業に挑戦し、キャリアの新たな一歩を踏み出してください。












