ブレイクアウトセッションとは?イベント成功に導く活用法を解説
2026.4.14(火)
イベントやセミナーを主催する際、「参加者の反応が薄い」「一方的な説明で終わってしまう」といった悩みはありませんか。
そんな時に有効なのが、参加者同士の対話を生み出す「ブレイクアウトセッション」です。
本記事では、ブレイクアウトセッションの基礎知識から、採用やリード獲得につなげる具体的な活用法までを解説します。
ブレイクアウトセッションとは?イベントを活性化させるグループワークの手法
ブレイクアウトセッションとは、大規模なイベントや会議の中で、参加者を数名から十数名の少人数グループに分けて行うセッションのことです。
基調講演や全体セッション(メインルーム)でインプットした内容をもとに、特定のテーマについて議論を深めたり、ワークショップ形式で実践的な活動を行ったりする際に用いられます。
もともとは国際会議や学会などで使われていた手法ですが、近年ではZoomなどのWeb会議ツールに「ブレイクアウトルーム」機能が搭載されたことで、オンラインイベントでも頻繁に活用されるようになりました。
全体会では聞き手になりがちな参加者も、少人数の場であれば発言しやすくなり、双方向のコミュニケーションが生まれるのが最大の特徴です。
ブレイクアウトセッションと「分科会」の違い
よく似た言葉に「分科会」がありますが、結論から言うと意味合いはほとんど同じです。
「分科会」は、学会や大規模なカンファレンスにおいて、テーマごとに分かれて行う会合を指す日本語として古くから使われてきました。
一方、「ブレイクアウトセッション」は、英語の「Breakout Session」が由来であり、特にIT業界のイベントやオンラインツール(ZoomやMicrosoft Teamsなど)の機能名として広く認知されています。
そのため、使い分けとしては以下の傾向があります。
- ブレイクアウトセッション:オンラインイベント、IT・ビジネス系セミナー、ワークショップ
- 分科会:学会、行政・公的機関の会議、オフラインの大規模カンファレンス
どちらも「全体から分かれて行う小規模な会」という本質的な役割に変わりはありません。
ブレイクアウトセッションの3つのメリット
イベントの中にブレイクアウトセッションを組み込むことで、主催者と参加者の双方に大きなメリットが生まれます。
ここでは、主な3つのメリットを解説します。
参加者の当事者意識とエンゲージメントを高める
大人数のウェビナーや講演会では、参加者はどうしても「聞くだけ」の受動的な姿勢になりがちです。
しかし、少人数のグループに分かれることで一人ひとりに発言の機会が回ってくるため、「自分も参加している」という当事者意識が芽生えます。
自分の意見を言葉にしたり、他者の意見を聞いて考えたりするプロセスを経ることで、イベントの内容に対する理解度や満足度(エンゲージメント)が向上するでしょう。
参加者同士のネットワーキングを促進する
オフラインのイベントであれば、休憩時間や懇親会で自然と名刺交換や雑談が生まれますが、オンラインではそれが困難です。
ブレイクアウトセッションは、この「隣の人と話す」体験を擬似的に作り出すことができます。
共通のテーマについて話し合うことで、初対面同士でも心理的な距離が縮まりやすく、社外のつながりやコミュニティ形成のきっかけになります。
採用やリード獲得につながる深い対話を生む
企業が主催するイベントにおいて、参加者の本音や具体的な課題を引き出すことは非常に重要です。
全体セッションでは聞きにくい質問も、少人数のクローズドな場であれば、「実はこんなことで悩んでいて…」と相談しやすくなります。
採用イベントであれば候補者の人柄や志向性を深く知ることができ、営業イベントであれば顧客の具体的な課題を発掘するチャンスとなります。
【目的別】ブレイクアウトセッションの活用事例
では、具体的にどのようなシーンで活用できるのでしょうか。
目的別に3つの活用事例を紹介します。
採用目的|候補者の相互理解を深めるワークショップ
会社説明会の後に、ブレイクアウトセッションを用いて「社員座談会」や「グループワーク」を実施するケースです。
例えば、職種別(営業、エンジニアなど)や年次別(若手、ベテラン)にルームを分け、候補者が興味のある部屋を自由に回れるようにします。
一方的な会社説明だけでなく、「現場の社員と直接話せた」という体験を提供することで、企業の魅力付けや志望度の向上につながります。
リード獲得目的|顧客課題に寄り添う少人数相談会
BtoBマーケティングのセミナーにおいて、講演終了後に「課題別相談会」を設ける活用法です。
「集客の悩み」「組織の悩み」などテーマごとに部屋を分け、参加者が抱える課題をヒアリングしながら、自社のソリューションを提案するきっかけを作ります。
全体に向けた一般的な情報提供から、個社の課題解決へとステップを進めることで、質の高いリード獲得が期待できます。
コミュニティ形成目的|共通の関心事で盛り上がる交流会
ユーザー会やオフ会などのコミュニティイベントでは、参加者同士の交流がメインの目的となります。
しかし、いきなり「自由に話してください」と言われても困ってしまう参加者も少なくありません。
そこで、「サウナ好き」「子育て中」「最近ハマっていること」など、話しやすいテーマでグループ分けを行うことで、会話のハードルを下げ、活発な交流を促すことができます。
初めてでも安心!ブレイクアウトセッション企画・運営5つのポイント
ブレイクアウトセッションを成功させるためには、事前の準備と当日の運営が鍵となります。
失敗しないための5つのポイントを押さえておきましょう。
目的とゴールを明確に設定する
何のためにグループに分けるのか、その目的を明確にしましょう。
「参加者同士の交流」が目的なのか、「特定の課題に対する解決策を出すこと」が目的なのかによって、時間の配分や進行方法が変わります。
そのため、セッション開始前に「この時間のゴールは〇〇です」と参加者に共有することが重要です。
参加者が主体的に話せるテーマを選ぶ
議論のテーマが抽象的すぎると、参加者は何を話せばいいか分からず沈黙してしまいます。
「感想を話してください」ではなく、「講演を聞いて自社で活かせそうだと思った点はどこですか?」など、具体的で答えやすい問いを用意しましょう。
また、自己紹介の時間を最初に設けるなど、話しやすい雰囲気を作る工夫も必要です。
議論を円滑にするファシリテーターを配置する
各グループに進行役(ファシリテーター)がいると、議論がスムーズに進みます。
主催者側のスタッフを各部屋に配置するのが理想ですが、人数的に難しい場合は、参加者の中から「進行役」や「発表役」を決めてもらうよう指示を出しましょう。
ファシリテーターは、発言が少ない人に話を振ったり、時間を管理したりする役割を担います。
オンライン開催ならではの注意点を押さえる
Zoomなどのツールを使用する場合、事前の設定や操作に注意が必要です。
参加者をランダムに割り当てるのか、事前に決めた部屋に割り当てるのかによって設定手順が異なります。
また、通信トラブルで落ちてしまった参加者が戻ってきた際に、速やかに再割り当てができるよう、ホスト(運営担当)はメインルームに待機しておくことが推奨されます。
各グループの成果を全体で共有する
ブレイクアウトセッションが終わったら、必ずメインルームに戻り、全体共有の時間を設けましょう。
「Aグループではどんな意見が出ましたか?」と数名に発表してもらうことで、他のグループの視点も学ぶことができ、イベント全体の学びが深まります。
この時、チャット機能を使って、各グループのキーワードを書き込んでもらう方法も効率的でおすすめです。
ブレイクアウトセッションで参加者の満足度が高いイベントを実現しよう
ブレイクアウトセッションは、一方通行になりがちなイベントを、参加者主体の活気ある場に変える強力な手法です。
参加者の満足度を高めるだけでなく、採用やリード獲得といった主催者の目的達成にも大きく貢献します。
まずは次回のイベントで、短時間のアイスブレイクや感想共有から取り入れてみてはいかがでしょうか。
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